伝統芸能・民俗学・和太鼓等について、私はほとんど何も知りません。

ここに書くことは「私が見た鬼太鼓」の感想のようなものです。

そういう意味での正確性に欠けることをご理解いただければ幸いです。
佐渡島
鬼太鼓
● 鬼の舞い

二種類の鬼が一匹ずつ交代で踊ることが多いようです。雄と雌、赤と黒、阿と吽など、いろんな呼び方があるようです。二匹一組になってからむように踊る集落もあります。

旋回運動と直線運動を組み合わせたような動きもあれば、激しい上下動の舞いもあります。集落によっては空手のような正拳突きっぽい動きもあったり。すり足で高速移動したり、片足立ちの中腰のままぴょんぴょんはねたり。見てるだけでも腰が砕けそうになります。一日中ヒンズースクワットをやってるようなもんです。
手には太鼓のばちを持っていることが多いです。薙刀(なぎなた)や斧をぶんぶん振り回しながら踊る鬼もいます。

いっぽうでは、ぜんぜん踊らない集落もあります。鬼はじっと立っているだけで、そのまわりを「豆まき」が踊り回ったり。なかには竹筒をずるずる引きずりながらそのへんを徘徊しているだけの鬼もいます。


● 獅子の種類

獅子がいる集落もあります。その種類や動きはさまざまです。

  • 小獅子:顔に獅子面(鹿面)をつけて三人一組で舞います。独立したストーリーを演じています。島内数カ所にしかいません。

  • 獅子:お正月の獅子舞のようなタイプ。中に1〜2人が入ってます。鬼とともに舞う集落が多いようです。顎を激しく打ち鳴らしながら鬼に襲いかかる獅子もいます。これはむちゃくちゃかっこいいです。島内中部でよく見かけます。

  • 中獅子:十人前後が入っている胴長の獅子。家々の厄払いをしながら歩いています。それはいいのですが、女子を見つけると喜々として走り寄って胴体に巻き込み、お尻を触りまくる集落もあったりします。かんべんしてください。

  • 大獅子:中身は20人〜40人くらい。その獅子頭は30kgくらいあるそうです。重いのになると60kgにもなるんだとか。そんなものをぶんぶん振り回して、木遣り(きやり)というワークソングのようなものを皆で歌いながら練り歩きます。これは身震いするほど感動します。南部などで見かけます。

    * 中獅子というのは私が勝手につけた名前です。

上記いずれにも属さない獅子もいるようです。
たとえばこれ。
ペットタイプ?の獅子
一家に一匹、ペットタイプ?
● 太鼓のリズム

集落によって違います。似たリズムを叩く集落でも、ノリやタメがぜんぜん違います。譜面にする無謀さを承知のうえで、「私の耳に聞こえたリズム」をいくつか書いてみます。


ふつうに歩くくらいのテンポで激しく叩くリズム。タテノリってやつです。ずっとこの繰り返し。笛がつく集落が多いようです。
鬼太鼓のリズム1
とか、
鬼太鼓のリズム2
とか、
鬼太鼓のリズム3
とか。
これは少しゆっくり歩くテンポ。ひょうひょうと流れるように繰り返します。
鬼太鼓のリズム4
このリズムは島内一か所でしか見たことがありません。ゆっくりお散歩する感じで繰り返し。途中で速くなり、また遅いテンポに戻ります。笛と鉦がつきます。
鬼太鼓のリズム5
これは観光客の皆さまがいちばん目にする機会が多い鬼太鼓(たぶん)。おおむね、ふつうに歩くていどのテンポです。
鬼太鼓のリズム6
とか、
鬼太鼓のリズム7
とか。
このリズムの後に速い六連符になり、さらに四拍子に変化して最後にまた六連符になります。六連符の合間には「6+2」「6+4」「4×3(=12)」など、バラエティに富んだパターンが出現します(集落によって異なります)。ちなみに六連符は日本の太鼓では珍しいんだそうです。



譜面に書いてある以外の小さな装飾音もいっぱい入ったりします。ノリやタメも集落によって異なります。こんな単純な音符で表せるものではありません。






前のページで「国仲系・前浜系・相川系」という分類を書きました。その系統別にリズム・キャラ・形式などのご説明をしようかとも思ったのですけれど、それはやめときます。

なぜかというと、ほんとうの鬼太鼓は一集落一派と言えるほどバラエティに富んでいるから。系統別に書いたとしても例外が山ほどあるからです。実は私の手にあまるから、というのも大きな理由だったりします。
ひょっとしたら今後、日記の中で書くかも知れません。でも私の書くことなのであまりあてにしちゃ駄目です。

だいいち、細かく書いちゃうと現地で体験する楽しみが薄れますものね?

ぜひご自身の目と耳と体で確かめてほしいなと思います。


「門付け」する鬼組にひっついて歩くことを強くおすすめします。少なくとも一時間はいっしょに歩いてみてください。そのうちに太鼓の響きと体が一体化して、どうにも離れられなくなります。

では、あとは見てのお楽しみということで。
いらっしゃい〜。
大獅子頭
実際に見てみたい方はこちら:
200209 マツリマップ(場所と月日の一覧表) (要JavaScript)
今までに書いた鬼太鼓関連のお話:
200209 秋の鬼。深夜の大獅子:熱狂の宮入
200403 マツリの季節:わくわく血が騒ぐ!
200403 マツリの原風景:小学校の頃の思い出
200404 門付けと厄よけ:のんびり&猥雑
200404 だから佐渡は駄目?:いいじゃん別に
200404 芸を盗む:厳しい練習風景
200404 花びらのお風呂:なんて贅沢な昼下がり
鬼太鼓関連の写真が少しだけ置いてあります:
おさんぽコーナー







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